ハウスエージェンシー

ハウスエージェンシーとは広告代理業の特殊なタイプで、一般に特定の広告主に財政的に管理、所有されている広告代理業を指します。広告主側からみれば、自社だけの専属代理業といったものになります。大規模広告主の場合には、広告予算が極めて大であるために、これを使うと媒体手数料が回収でき、経済的であると同時に、企業機密を保持することができるといった長所はありますが、独立の広告代理業の持つ客観性、豊富な広告知識と広告経験、バイタリティ、機動力といったものに欠ける恐れがあります。特にクリエイティビティのマンネリ化を防ぐことも難しくなります。アメリカでは媒体社が媒体手数料を支払うのは独立の代理業であることが前提条件なので、ハウスエージェンシーを真の広告代理業と認めていません。